皆さん、スウェーデンの言葉で“Lördagsgodis”というのをご存知でしょうか?これは直訳すると“Saturday Candy/土曜日のキャンディという意味です。
スウェーデンは言わずと知れた予防歯科先進国で、あらゆる点で日本よりも予防歯科がすすんでいます。子供や成人はむし歯や歯周病を予防するために歯医者さんに定期健診に通うのが当たり前で、衛生士さんや歯医者さんからハミガキ指導や食習慣指導を日常的に受けています。スウェーデンの歯科メインテナンス受診率は約90%と言われています。ちなみに日本は2~10%です。虫歯を経験した歯の数はスウェーデンは19歳で3.5本に対し、日本は8.5本です。
さぞかしスウェーデンは甘いものなんて食べない国なんだなと想像しちゃいますが、実はスウェーデンの一人当たりのキャンディー消費量は2016年で年間15.3㎏だそうです!(スウェーデン農務省調べ)ちなみに日本は令和元年で1袋90グラム換算で年間4.56袋だそうです。グラムに変換すると約410gです。キャンディだけの比較なのでなんとも言えませんが、凄い差ですね。スウェーデンの人も甘いお菓子が大好きなんですね。
“Lördagsgodis”(Saturday Candy/土曜日のキャンディ)の意味ですが、毎日お菓子を食べるのではなく、週に1度だけお菓子を食べる・・その方が歯や健康に良いという考えからきた言葉・習慣だそうです。本当に週末しかお菓子を食べないのかというと、そんなことはなく「土曜日はたくさんお菓子を食べて良い日で、他の日も少しは食べる」のが実態のようです。
このように砂糖の摂取が多ければ虫歯に罹ってしまうリスクはもちろん増大しますが、食べ方・つまり“食習慣”をどうするかというのも非常に重要なんですね。
世の中にはおいしい食べ物が溢れています。“砂糖が入っている食べ物を食べてはいけない”という考え方ではなくて、食べ方・習慣・食べた後には歯みがきをする・歯磨きの仕方を考えマスターすることで、むし歯や歯周病にもかからず豊かな食生活を営むことは可能なんです。
当院へ受診した際は是非お好きな食べ物・お菓子を遠慮なく教えてくださいね!お好きな食べ物をずっと楽しめるような食習慣・歯磨き習慣を一緒に考えていきましょう!!
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