江東区北砂・大島の歯医者 みとも歯科医院の医院ブログ

*

BLOG

ブログ

歯医者がおすすめの歯ブラシは?

1年365日、毎日使う歯ブラシ。ドラッグストアやスーパーやコンビニなど、どこでも売っていると思います。その時何を基準に選んでいますか?普段使い慣れているものを選んでいる方が多いかと思います。患者様によく「歯医者がおすすめの歯ブラシは?」とご質問を受けることが多々あります。結論から申し上げると、「患者様のお口の状態によってどれをおすすめするか変わります!」。そんなことを言ってしまうと元も子もないので、今回は歯ブラシを選ぶうえで、歯ブラシの一般的特徴の違いや考え方をご紹介致します。

 まずは歯ブラシの毛先の形状。大きく分けて「テーパード毛」と「ラウンド毛」の二つがあります。テーパード毛はいわゆる“極細毛”や”超極細毛“などといった表現をされることがあります。一般的にテーパード毛は先がとっても細いので、歯と歯の間や歯と歯肉のすき間”歯肉溝・歯周ポケット“に入りやすく、歯周病予防に向いているといわれています。「ラウンド毛」は毛先が丸く、プラーク・歯垢の除去効率が良く、むし歯予防に向いています。

 次に歯ブラシのヘッドの大きさ・形です。 お店などでは様々なタイプの歯ブラシが販売されていますが、ポイントはヘッドの「大きさ・厚み」です。一般的にヘッドの小さな歯ブラシのほうが奥まで届きますよ、と言われることが多いですが、歯ブラシが上手な人はそれで構いません。しかし歯ブラシの仕方があまり上手ではない人だとヘッドがある程度大きい歯ブラシのほうが刷掃効率が上がり、歯の汚れが良く落ちることがあります。ヘッドの「厚み」は薄いほうが奥歯の裏までよく磨けて良いと言われています。しかし、ヘッドの厚みが薄い歯ブラシは往々にしてヘッドの大きさも小さいため歯ブラシの仕方があまり上手ではない人に対しては磨きずらいというのもあります。私も歯ブラシがあまり上手ではない患者様に対しては、初級者向けのヘッドが大きく歯ブラシの柄がある程度持ちやすいものをおススメします。そしてモチベーションが上がり歯ブラシ技術が段々と上達してきたら、コンパクトヘッドで厚みが薄いものに移行していくという流れが多いです。

 以上の知識を基にして、ご自身が「むし歯を重点的に予防したいのか」「歯周病予防をメインにしたいのか」「自分の歯磨きの仕方はどうか?」などといったことを考えて歯ブラシをご選択いただければと思います。

 ここで一点、気を付けなければいけないことをご紹介致します。虫歯も歯周病も初期段階では痛みが起こらないことがほとんどです。またご自身のお口の中は毎日見えているようで、細かいところを正確に把握するのは難しいです。「自分はハグキに悩まされたことがないから大丈夫でしょ」「むし歯で痛くなったことなんか全然ないわ」と思っていると、実は知らず知らずのうちに進行していることがあります。私の実感ですが、30~40代ごろからセルフケアの仕方によってお口の中に差が付き始めると感じています。“むし歯・歯周病予防の最初の一歩は、まず己の状態を知ること”が重要です。今までお口のトラブルがない方でも一度歯医者さんでご自身の状態やむし歯・歯周病リスクを診断してもらうことをおすすめ致します。

*
*
ともに成長していきませんか?
RECRUITMENT
採用情報
ページの先頭へ戻る