むし歯になっても、歯を削りたくない！これは誰しもが思うことだと思います。実際むし歯の初期の段階では削って治療する必要はありませんが、ある程度進行してしまいますと切削治療が適応となります。切削治療の詳細な適応は当院のむし歯ページを参照してください。今回はむし歯削って治す際に、できるだけ歯を削る量を抑える工夫や歯の神経ををできるだけ刺激させない工夫についてご紹介致します。
むし歯菌によって影響を受けた歯は、溶けてしまって通常より軟らかくボソボソの状態になっています。その部分を削って除去しなければいけないのですが、乱暴に除去してしまうと余計なところも除去してしまいます。この時に使うのが「ハンドピース」という道具を使います。削るときに「ウィーン！！！」と嫌な音がなるやつですね。ハンドピースには2種類あって「エアタービン」と「エンジン」があります。エアタービンは水を出しながら高速回転で歯を削っていきます。虫歯は、入り口が狭く中で広がる性質をもつので器具が届くように入口を広げてあげる必要があります。この時に使用するのが「エアタービン」です。高速回転で切削するため不用意にこれを使うと余計なところも削ってしまいます。そこで使用するのが「エンジン」です。これはできるだけ低速で用いることでむし歯によって軟らかくなってしまった部分だけを削るようにします。低速で使用することで、歯の神経への刺激も抑えることもできます。このように器具を適切に使用することで、歯の切削量を抑えていきます。この使い方は知識もさることながら職人的な経験と勘も必要ですね。また「齲蝕検知液」というものを使うことで除去すべき部分を染め出して必要最小限のところを削っていきます。
その他にも削る量を抑えるポイントはありますが、このように基本的なことを注意を払って慎重におこなうことで大切な歯をできるだけ残せるようにしています。
北砂・東砂・大島・南砂の歯医者 みとも歯科医院では、患者様の「歯を削りたくない、できるだけ歯を残したい」という想いに寄り添いながら治療にあたらせていただいております。
次回は「歯を削りたくない 修復編」をご紹介致します。
