前回の記事で、定期的に歯科医院にいくと結果的に歯を守ることにつながるというお話を致しました。今回は視点を変えて、歯科医院で定期的に検診を受けるとお財布にも優しいという、お話をご紹介致します。
トヨタ関連部品健康保険組合（豊田市）と豊田加茂歯科医師会の共同調査で、歯の定期検診を受け、きちんとケアをすると、年間の総医療費が低くなる傾向にあることがわかったそうです。
この調査によると、48歳までは定期健診の費用分、年2万円程平均より医療費が高い傾向がありましたが、歯科定期健診を受けている人で49歳を過ぎると平均の総医療費より下回る結果となりました。65歳の時点では平均総医療費が35万円に対し、歯科定期健診を受診している方は約20万円と、なんと約１５万円の差があることがわかりました。
お口の健康が全身の健康につながるとよく言われておりますが、医療費の傾向をみてもこのことが証明された形になりますね。また厚労省の歯科疾患実態調査では50代から一人当たりの歯を失う本数が一気に増えていくことから、歯科医療費自体も定期健診受診された方のほうが低くなっていく傾向が考えられます。
お口の健康も維持できて、医療費が少ない分、人より美味しいご飯も食べに行くことができちゃう！？歯科定期健診を受診されると良いことしかないですね！
ちなみに一回の定期健診（再診）の窓口負担分は、状況によってもちろん費用は前後しますが、3割負担の方で、3千円台から4千円台くらいでしょうか。
アメリカは公的保険がないので一回の健診で数万円から十数万円程するところもあるようです。それでもアメリカの定期健診受診率は８０％くらいです。
日本もこれくらいお口の健康に関心を持っていただけるように、当院も頑張っていきます！
